JSFパートナーインタビュー 一般社団法人 全国信用金庫協会
広報部長 小曽根 浩孝さん(インタビュー当時)
広報部次長 今林 泰宏さん

地域とともに歩む信用金庫を知っていただけたら

全国各地で、地域の発展のために挑戦を続けている信用金庫。2期6年を迎えたオフィシャルパートナーとして、スケートへの支援を通じて信用金庫のイメージアップを図っている全国信用金庫協会広報部の小曽根浩孝さん、今林泰宏さんに、スケートとの親和性や幅広い社会貢献活動についてお話を伺いました。

夢に向かって挑戦するスケート選手を応援

―― 全国信用金庫協会様は、2016年よりオフィシャルパートナーとして協賛をいただき、2期6年目に入りました。ご支援はどのような目的で始められたのでしょうか。

小曽根 信用金庫は、北海道から沖縄まで全国に254信用金庫あります。私たち全国信用金庫協会(以下全信協)は、信用金庫にとって有益な情報を還元したり、信用金庫の意見を取りまとめて監督官庁に要望するなど、信用金庫業界の発展のために様々な活動を行っています。日本スケート連盟さんとのオフィシャルパートナー契約は、信用金庫のことをもっと多くの方に知っていただきたいという思いで協賛を行ってきました。


スケートリンクのフェンスに赤い字で書いてある「信用金庫」のロゴを覚えてくださったスケートファンの方々も増えてきたのではないかと思います。2016年以前も単発でフィギュアスケートへの協賛は行っていましたが、大変好評だったのでオフィシャルパートナーとして参入することになりました。


―― オフィシャルパートナーとなられたことで、ポジティブな効果を感じておられますか。

小曽根 オフィシャルパートナーになったことで、スケートリンクのフェンスにロゴが掲出されるだけではなくて、日本代表選手のジャージにも「信用金庫」のロゴが表示されるようになりました。選手の皆さんが活躍されると、競技の中継番組やスポーツニュースなどでジャージを着用した選手が数多く登場しますので、それを見た信用金庫の役職員から好評を得ていますし、信用金庫のお客さまからも「信用金庫のロゴを見ましたよ」という声が届いていると聞いています。


―― 全日本選手権や国体では、選手たちは各地の大会を勝ち抜いて、それぞれの地域の代表として大会に臨みます。各地の方々に、地元の選手を応援しようという気持ちになっていただけていますか?

小曽根 全国各地の信用金庫はそれぞれが地域に深く結びついて業務を行っています。選手の皆さんもそれぞれ地域を代表して競技を行うスケート競技とは親和性があると感じています。選手の皆さんは日本国内だけでなく、世界の舞台でも活躍されているわけですから、信用金庫のロゴがテレビに映る機会も増えていると思います。

今林 羽生結弦選手、小平奈緒選手をはじめ、選手の皆さんは人格者でいらっしゃいますよね。選手の皆さんのイメージがとても良い競技だと日ごろから思っています。

小曽根 選手の皆さんが一生懸命演技をしている姿は、誰が見ても感動すると思いますが、選手個人の好感度もスケート競技の大きな魅力です。

●地域のニーズに根差した社会貢献活動

―― 2019年には、全国の信用金庫様において全日本選手権のチケットプレゼントキャンペーンを展開されました。

今林 1951年(昭和26年)6月15日に「信用金庫法」が公布・施行されたことにちなみ、6月15日を「信用金庫の日」と定め、業界統一広報事業として毎年キャンペーンを行っています。2019年に実施したキャンペーンの一環として行ったオープン懸賞の賞品に、初の試みとして全日本選手権のチケットを加えてみたところ、応募総数が過去最高を記録しました。これまで以上に幅広い層に向けて訴求することができたと思われますが、フィギュアスケートの告知効果の高さを実感しました。この年はちょうど髙橋大輔選手がシングル復帰からの引退試合にあたっていたので、より争奪戦になったのだと思います。また、2019年のキャンペーンではチャリティとして「地域応援」と「被災地支援」の観点から公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「東日本大震災子ども支援募金 ユネスコ協会就学支援奨学金」及び熊本県の「ふるさとくまもと応援寄附金(平成28年熊本地震の復旧・復興等)」に寄付させていただきました。


―― 選手たちも、羽生結弦選手が東日本大震災被災者への支援を続けているのをはじめ、スケート教室の先生として地域の子どもたちにスケートを教えたりと、さまざまな形で社会貢献活動に取り組んでいます。

小曽根 災害義援金の呼びかけなど、いろいろな社会貢献活動をされていますね。選手の皆さんは地域で育ち、地域のサポートを受けて成長してきたと思いますので、地域に対する社会貢献の意識も高まっているのだと思います。地域の方々が選手を応援し、選手も地域の方々の手助けをするという、素晴らしい活動だと思います。

今林 254の信用金庫も、それぞれの地域に根差した形でいろいろな社会貢献活動をしています。全信協ではこうした社会貢献の取り組みを毎年表彰しておりまして、表彰活動のマスコミ等への積極的な情報発信などを通じ、信用金庫業界が社会貢献活動に取り組む真摯な姿を広く訴えています。

小曽根 たとえば雪国の地域の信用金庫では、積雪でカーブミラーの汚れがひどくなり、見えにくくなってしまうので、毎年春先に全役職員でカーブミラーを清掃する活動を20年以上続けています。また、ユニークな例を挙げると、少子化が社会問題になっていることに着目し、婚活支援に取り組んでいる信用金庫があります。実際に結婚に結びついたケースもいくつかあります。


―― スポーツに関連するご支援もこれまでにあったのでしょうか?

今林 たとえば青梅マラソン大会でしたら、地元の青梅信用金庫が協賛しており、職員をボランティアとして派遣し、参加ランナーの受付を行っています。信用金庫は地域のスポーツ大会やお祭りなどのイベントに運営スタッフを出すといった協力をしているところが多いですね。


―― 地域のニーズを知り尽くしているからこその社会貢献ということですね。信用金庫は地域の核となる金融機関だと思いますが、融資先の企業に向けてはどのような融資や支援をされているのでしょうか。。

小曽根 コロナ禍で信用金庫の取引先である飲食店が苦境に立たされている状況です。そうした飲食店の方々に、ホームページやSNS等を活用してデリバリーやテイクアウト情報を発信したり、役職員が弁当を購入したり、信用金庫が大手デリバリー企業と提携して地域の飲食店の売上げ拡大を図るなど、これまでにも様々な取り組みを実施しています。

今林 お取引先中小企業が抱えるさまざまな経営上の課題を解決することが、今はどちらかというと信用金庫のメインの仕事となっています。その課題を解決するにあたり、お金が必要となる場合に、ご融資という形で、地元中小企業の経済活動を支えています。

●選手の感謝の思いが共感や感動を呼ぶ

―― 今シーズンは、冬季オリンピックを前にしたシーズンとなります。選手たちに期待するのはどんなことですか。

小曽根 やはり日本選手の皆さんに活躍してほしいと願っています。羽生選手や小平選手のように、長く国際大会で活躍できるような選手が連綿と続いていくことが望ましいのではないでしょうか。フィギュアスケートもスピードスケートも、次世代の選手たちがどんどん育ってきていると伺っています。フィギュアスケートですと鍵山優真選手が次世代の筆頭なのかなと思いますが、そうした若い選手たちにも頑張ってほしいです。全日本選手権はオリンピックへの最終選考会と伺っていますが、たとえそれまでにあまり実績がない若い選手であっても、全日本選手権で力を発揮して、存在感を見せてくれたらいいと思います。来年のオリンピックに向けては、代表を勝ち取った選手が、大舞台で力を発揮できるように、周りの方々もサポートをして、いい結果がもたらされることを期待しております。


―― いま、スポーツにはどんな価値があると感じておられますか。

小曽根 メダルを獲得するような選手の方々は、インタビューで必ず大会を開催してくれたこと、運営スタッフがサポートしてくれたことに対する感謝の思いを口にされていますね。選手自身が、自分ひとりで勝ち取ったメダルではなく、周りの方々の支えのもとに獲得できたのだということをよくわかっていて、その気持ちがテレビからも伝わってくる。だからこそ、共感や感動を呼ぶのだと思います。

スケート連盟の選手の皆さんからメッセージ動画を通じて、信用金庫に向けて感謝の言葉をいただきました。私たちもたいへん心を動かされまして、全国の信用金庫にメッセージ動画を案内しました。各信用金庫の職員が選手の皆さんとの心のつながりを感じて、また応援する気持ちが膨らんでいったと思います。そういうところもスポーツの持つ良さだと感じています。


―― 日本スケート連盟でも、100周年に向けて地域とのつながりをより深めていきたいと考え、さまざまな取り組みを行っています。

小曽根 スケートの競技人口を増やすという意味では、やはり選手が練習する場であるスケートリンクが必要ですよね。本来は47都道府県すべてにスケートリンクがあるのがベストなのでしょうが、難しいところもあるかと思います。少しでも裾野が広がっていけばと願っております。